タイムマシンとしての占星術

タイムマシンとしての占星術

ニュートンとアインシュタインと云えば物理学の二大巨人だが、この二人の天才に共通していることといえば、今日、大方の天才科学者が将もない迷信として軽蔑している占星術をまともに研究していたという意外な事実だろう。

太古には万学の母と称えられた占星術はニュートンが活躍した理性の時代にはすでに見る影もなく凋落していた。

「私は真理の大海の波打ち際で遊ぶ幼児にすぎない」と述懐したニュートンは、ある日、弟子の天才学者、エドモンド・ハレイが「私は占星術を信じない」と嘯くのを聞き咎め、「君は自分が研究したことのない学問を否定してはいけないよ。僕は研究しているんだと。」と厳しく窘めた。事実、ニュートンの没後、本棚から占星術の書物が発見された。
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「もし僕が光を追いかけて、光に追いつけた僕はどうなるのだろう」と考えたのが、若きアインシュタインの発明の動機だったといわれている。この夢は1905年、アインシュタインが特殊相対性理論を発明して証明された。その衝撃は物理学界のみならず、占星術界にも伝わった。アインシュタイン以前の物理学が、距離や質量の大小にもかかわらず、12星座の惑星がひとしく地上の事物に影響を与えることなどもあり得ないと頭から否定してるのが、時間と空間の壁を突き破ったアインシュタインの理論で見事、ひっくりかえったのだ。
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もし、あなたが未来の世界にもぐり込み、あなたの未来の姿を見て、それをあなた通りのものに変えてしまったとする。例えば、10年後のあなたは定年退職者であると運命付けられている。ところが頭は10年後の自分を社長に地位につけてしまう。タイムトラベルから帰ったあなたはヒラ社員だった自分が一夜のうちに大出世している姿をみてビックリするだろう。このようにタイムトラベルの理論は、原因と結果によって成り立つ因果律を完全に破壊してしまうのだ。因果律は原因(始)と結果(終)の時間的経過を前提としている。それが破壊されたらやがて死すべきと定められて、生きているものの今の世界は成り立たない。従って、タイムトラベルは空想の遊びに過ぎないと大方の物理学者は真っ向から反対するのである。


「しかし、私の理論ではそうならない。現にミクロの素粒子の世界では粒子の海と言われるワームホール現象が起きているからだ。高度の文明は、この量子の海の中からワームホールを引き出し、拡大することができるようになるだろう」とカリフォルニア工科大学のキップ・S・ソーン博士は予言している。

占星術の理論では既に因果律とは別の原理、共時律(シンクロ二ティ)が取り入れられている。因果律の鉄の鎖から抜け出すことを願うなら、もはや誰も占星術の仕組みを嘲笑することはできないだろう。

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昨日は、2021年の最後の満月(12月20日)。皆様、どのようにお過ごしになられましたか?
本日は、私、月童の父である故山内雅夫が生前に書き残した文章を、ここにご紹介させていただきました。

占星術によれば、「(人の)人生は定められている」。かもしれません。どんな未来であっても、希望を失わずに生きてゆきたいですね。

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